当社は、明治34年(西暦1901年)4月広島県呉市において私の祖父である田中保太郎が、家業として漬物・佃煮・味噌を製造し始めたのが最初です。大正時代に入り、当時の陸軍と海軍から持ち運びが容易で日持ちのする食品を要請され、そこで創り出されたのが初代「旅行の友」です。
その他にも、味噌汁を缶詰でインスタント食品とするなど、様々なアイデアをもって生活に密着した食品が考え出されました。そうした食品開発の背景には、「戦地に行っている身内や子どもたちが栄養不足にならないように・・・、何とか食べ物に困らないように・・・、栄養価の高いものをいつでも美味しく 食べてもらいたい・・・」という、親心の一念があったと聞いております。
つまり、当社のふりかけは『子を想う親心が生んだ、愛情に満ちあふれた食品』であり、この思いこそが田中食品の原点であります。すなわち、本物の素材を使い、味付けには決して妥協せず、愛情と細心の注意をもって造り続けることで、皆様にいつでも安心して美味しく食べていただき、また、喜んでいただけることこそ、私たち社員全員の誇りであり喜びであります。
これからも、そうした経営理念に基づき、信念と誠意と努力をもって、常に新たな食品の創造に挑戦し続けるとともに、社会の要請には敏感に対応していくことで、皆様から信頼され期待される社員づくり、企業づくりを実現して参りたいと考えております。